日本ビットコイン産業株式会社
取締役メッセージ

ビットコインと向き合い続ける理由

日本ビットコイン産業株式会社 取締役(共同創業者) 加藤 規新

ビットコインとの出会い

私が初めてビットコインを知ったのは、2016年末でした。当時はシカゴ大学に在学し、日本とアメリカを行き来する生活を送っていました。その中で、両国間でお金を移動させるたびに、為替手数料や送金手数料といったコストが積み重なっていくことに不満を感じていました。ビットコインという存在を知った自分は、日本とアメリカの両方に取引所口座を作りました。国際送金と比較し、低い手数料で簡単に送金できる点はとても魅力的でした。また、もともと国という枠組みに疑問を抱いているところがあったので、ビットコインは国境に縛られない存在ということで、面白さや可能性を感じていました。

私がビットコインに向き合い続ける理由

当初はビットコインだけでなく、様々なアルトコインにも興味がありました。しかし実際に調べたり使ったりする中で、あるアルトコインの運営主体の内部情報を見つけ、実態として保有者や投資家に対する悪意があることに気付き、アルトコイン全般に不信感を覚えました。これは逆に特定の運用主体のいないビットコインの長所に改めて気付かされた機会でした。最初は送金手段としてのビットコインや、マルチシグに特に興味があったのですが、それがライトニングネットワークにつながる伏線になっていたのも、ビットコインに長く関心を持ち続けられている理由の1つだと思います。

ビットコインが与えてくれた思想と人生観

ビットコインに出会うまで自分の中にある思想の芯は捉えづらく、うまく言語化できていませんでした。しかしビットコインの仕組みや背景を学び続ける中で、自分が何に違和感を覚え、何を大切にしたいのかが少しずつ整理されていきました。ビットコインは、私にとって哲学を与えてくれた存在だと思っています。その過程で強く意識するようになったのは、「人間は通貨や制度を都合よく歪めてしまう誘惑に弱い」という前提です。だから私にとってビットコインは「究極にフェアで、人間の弱点を補ってくれる存在」です。

日本にフォーカスする理由と、取締役としての役割

私はビットコインの調査をする上で海外の情報にも日常的に触れていますが、だからこそ、日本にフォーカスする意義を強く感じています。日本でビットコインを普及させるためには、規制や文化といった日本特有の前提を踏まえた調整が必要です。海外の情報と日本の規制や文化を橋渡しできる人材は限られているため、それが私の役割の一つであると考えています。また、会社としてビットコインとどう向き合うのか、その方向性を守ることだと考えています。短期的な利益に流されず、ビットコインの思想や文化を尊重しながら判断を積み重ねていくことが、結果として会社の信用にもつながると考えています。

ビットコインと向き合う仲間へ

ビットコインに関わる仕事は、単に好きなことを仕事にできるという以上の意味を持っています。法定通貨の恣意的な運用が資本主義を歪め、時には人権侵害にまでつながっている現実に対する一つの反対運動でもあります。ビットコインが好きであり、かつご自身のスキルを通じて日本のビットコイン普及に貢献したいと考えている。そのような思いを持つ方と共に取り組んでいけたらと考えています。

加藤 規新

取締役(共同創業者)

加藤 規新

シカゴ大学にてGISやコンピューターサイエンスを学び、学士号取得。在学中の2017年よりビットコインの技術面における調査・発表からキャリアを開始し、自身でもライトニングネットワークを用いた実験的なサービス開発などを行ってきた。ビットコインの好きなところはしがらみからの解放。